ヒコーキおたから格納庫

趣味で集めた航空関係の小物を紹介していきます。

USAF A-7のPINS

 個人的な嗜好だがシャークティース、いわゆる鮫口が似合う軍用機はA-7だと思う。
機首に大きく開いたエアインテークは、正に口そのものだ。ベトナム迷彩との組み合わせが凄みを効かせている。
 開発を主導した海軍での名称はコルセアIIだったが、空軍では海軍風の呼び方を良しとせず、SLUF(Short Little Ugly Feller、「チビで不細工な奴」)と呼ばれた。
 時代をむ経てF/A-18の後継機が開発されることとなった時、X-35の対抗馬となったのはA-7と同じように機首にエアインテークを装備したX-32だった。仮にX-32がF-32として採用されていたら、海軍ではコルセアIII、空軍ではやはりSLUFと呼ばれることになっていただろうか?

初代政府専用機 B747-400のPINS

  2022年に勃発したウクライナ危機の際、日本政府は現地の情報収集と以後の対応方針を検討するため、外務大臣を隣国のポーランドに派遣。帰国便となった政府専用機の2番機で、ウクライナからの難民を日本へと避難させた。

 過去に政府専用機の導入が検討された際、整備推進派の議員が国会答弁で「政府専用機はVIPをお乗せする機体。その機体に難民を乗せるということは、彼らをVIPとして扱うこと。難民をVIP待遇するのは素晴らしいこと。日本はそんな素晴らしい国だ。」と熱弁(詭弁)を振るっていたのを覚えている。

 2022年4月に来日した彼らが政府の提供した宿泊施設を出た後、支援金として支払われる金額は日額2400円(同5月時点)。自力で渡航し本法内に保証人がいることにより在留が認められた難民の場合は、何の援助も無いと聞いた(同5月時点)。状況が整備推進派議員の答弁どおりかどうかはともかく、政府専用機は導入の際に掲げた目的を果たした。

 

 写真は2024年3月3日に開催された小牧基地オープンベースで、展示された政府専用機(B777)の2号機。


 

最後の有人戦闘機と謳われたF-104のPINS

 エンジンに翼を取り付けただけにも見えるその姿からは「究極」が感じられる。
 日本では迎撃機として運用され評価を得るに至ったが、ドイツでは核攻撃戦略の一翼を担わされ、厳しい気象条件のもとで低空飛行訓練を強いられたため、事故が相次ぎ未亡人製造機の汚名を着せられた。
 インターネットで見ることのできる画像からは、鉛筆にカミソリの刃を付けたような印象を受けるかも知れないが、実は思いのほか胴回りの太い機体だったと記憶している。

追記(2024/03/31)

 記事をUPした後にF-104の謳い文句が正しかったか気になり、改めてネットで検索したところ、「最後の有人戦闘機」は誤訳という記述を見つけました。
 英語の謳い文句は「Ultimate Manned Fighter」、つまり究極の有人戦闘機で、当時、弾道ミサイルが配備されつつあった時代背景もあり、「この戦闘機は人が乗るからミサイルより優れている。」というロッキード社の主張だったと書かれていました。
 規則に従うだけの画一的な判断と行動しかできない機械に対して、機微な判断をくだすことが可能な人間がかかわることの重要性を伝えたかったのだろうと感じた次第です。

 海軍型 A-7のPINS

アメリカ海軍と空軍の両方で運用された機種と言えばF-4が有名だが、A-7も地味ながら貴重な存在だったと思う。
 海軍ではA-4に替わり配備され、A-6と共に空母打撃群の中核を担った。
 A-6がアメリカにとって虎の子的な存在であり、海軍のみでの運用に留まったのとは対称的に、A-7は海外への販売にも実績を残し、ギリシャ、ホルトガル、タイで運用された。

AIR NIPPON NETWORK DHC8 の PINS

 全日空系列のAIR NIPPON NETWORKは、平成14年(2002年)に運航を開始した際、5機のDHC8-300に北海道に因んだ花の絵を描いた。  
 機体(JAに続く数字とアルファベットは登録番号)に描かれた花は、以下のとおり。

JA801K つばき
JA802K ひまわり
JA803K すずらん
JA804K こすもす
JA805K はまなす

 人気のあった塗装だったが、全日空グループがブランドイメージの統一を打ち出したことにより、JA801Kが2008年3月に塗り替えられたのを皮切りに、順次、全日空塗装へと統一された。

5機セットでの販売でした。当時は高額で入手できませんでしたが、最近になってネットオークションで見つけて、手に入れることができました。

このブログについて

航空に関わる趣味を始めて半世紀近く経ちます。
押し入れには、家族に理解してもらえないガラクタ(お宝)が衣装ケース数箱分・・・。
ラクタ(お宝)への想いもありますので、それぞれにコメントを付けて紹介していきたいと思います。