ヒコーキおたから格納庫

趣味で集めた航空関係の小物を紹介していきます。

初代政府専用機 B747-400のPINS

  2022年に勃発したウクライナ危機の際、日本政府は現地の情報収集と以後の対応方針を検討するため、外務大臣を隣国のポーランドに派遣。帰国便となった政府専用機の2番機で、ウクライナからの難民を日本へと避難させた。

 過去に政府専用機の導入が検討された際、整備推進派の議員が国会答弁で「政府専用機はVIPをお乗せする機体。その機体に難民を乗せるということは、彼らをVIPとして扱うこと。難民をVIP待遇するのは素晴らしいこと。日本はそんな素晴らしい国だ。」と熱弁(詭弁)を振るっていたのを覚えている。

 2022年4月に来日した彼らが政府の提供した宿泊施設を出た後、支援金として支払われる金額は日額2400円(同5月時点)。自力で渡航し本法内に保証人がいることにより在留が認められた難民の場合は、何の援助も無いと聞いた(同5月時点)。状況が整備推進派議員の答弁どおりかどうかはともかく、政府専用機は導入の際に掲げた目的を果たした。

 

 写真は2024年3月3日に開催された小牧基地オープンベースで、展示された政府専用機(B777)の2号機。