ヒコーキおたから格納庫

趣味で集めた航空関係の小物を紹介していきます。

最後の有人戦闘機と謳われたF-104のPINS

 エンジンに翼を取り付けただけにも見えるその姿からは「究極」が感じられる。
 日本では迎撃機として運用され評価を得るに至ったが、ドイツでは核攻撃戦略の一翼を担わされ、厳しい気象条件のもとで低空飛行訓練を強いられたため、事故が相次ぎ未亡人製造機の汚名を着せられた。
 インターネットで見ることのできる画像からは、鉛筆にカミソリの刃を付けたような印象を受けるかも知れないが、実は思いのほか胴回りの太い機体だったと記憶している。

追記(2024/03/31)

 記事をUPした後にF-104の謳い文句が正しかったか気になり、改めてネットで検索したところ、「最後の有人戦闘機」は誤訳という記述を見つけました。
 英語の謳い文句は「Ultimate Manned Fighter」、つまり究極の有人戦闘機で、当時、弾道ミサイルが配備されつつあった時代背景もあり、「この戦闘機は人が乗るからミサイルより優れている。」というロッキード社の主張だったと書かれていました。
 規則に従うだけの画一的な判断と行動しかできない機械に対して、機微な判断をくだすことが可能な人間がかかわることの重要性を伝えたかったのだろうと感じた次第です。